教室の生徒を増やす方法|「見つかる・選ばれる・続く」の3段階で、やることを順番に

「チラシも配った。インスタも毎日投稿している。それでも生徒が増えない」
教室の先生からいちばん多く聞く相談です。話を聞くと、原因はほぼ同じで、頑張る場所が、生徒が増えない場所に集中している。この記事では、教室の集客を3つの段階に分けて、自分の教室はどこが弱いかを見つけ、そこだけを直す方法を順番に説明します。ピアノ、英会話、学習塾、ダンス、書道、どの教室でも同じです。
この記事でわかること
- 最初に見る、3つの数字
- 段階1「見つかる」:入口を作る順番
- 段階2「選ばれる」:ホームページで直す5か所
- 段階3「続く」:体験から入会、退会を減らす
- やらなくていいこと
- 30日でやることの手順
最初に、3つの数字を見る
対策を始める前に、先月の数字を3つだけ書き出してください。
- ホームページやGoogleマップを見た人の数(Googleビジネスプロフィールの「表示回数」と、ホームページのアクセス数)
- 体験レッスンに申し込んだ人の数
- 入会した人の数
この3つの間に、2つの「通過率」があります。
- 見た人のうち、体験を申し込んだ割合
- 体験した人のうち、入会した割合
どこが細いかで、やることが決まります。 見た人が月に50人もいないなら段階1。見られているのに体験が来ないなら段階2。体験は来るのに入会しないなら段階3。全部を同時にやる必要はありません。
段階1「見つかる」:入口を作る順番
保護者や大人の生徒は、こう探します。「〇〇市 ピアノ教室」とスマホで検索して、Googleマップの一覧を見て、気になった2〜3教室のホームページを開く。入口は、この順番で整えます。
1. Googleマップ(無料・最初にやる)
「地域名+教室」の検索で最初に出るのはマップです。ここに出ていない教室は、比べられる前に候補から外れます。写真を10枚以上、通っている方の口コミを月に1〜2件、投稿を月2回。これだけで、地域の一覧に出るようになります。やり方は習い事教室のMEO対策にまとめています。
2. 地域名で検索されるホームページ
マップで見つけた人は、次にホームページで月謝と雰囲気を確かめます。題名と最初の画面に「〇〇市の△△教室」と入っていることが最低条件です。地域SEOのやり方で、入れる場所を5つ挙げています。
3. 紹介(保護者の口コミ)
教室の入会で、いちばん多い入口は今も紹介です。ただし「紹介してください」と言うだけでは増えません。紹介した人とされた人の両方に、小さな特典(1か月の月謝から1,000円引き、教材のプレゼントなど)を決めて、発表会や面談のあとに口頭で伝える。これで紹介は目に見えて増えます。
4. Instagram・LINE
InstagramやLINEは、すでに教室を知っている人との関係を保つ道具です。新しい生徒を探す道具としては、マップと検索に比べて効率が悪い。毎日の投稿に時間を使うなら、その時間でマップの写真と口コミを整えたほうが、確実に増えます。LINEは体験の申込と、入会後の連絡に使うと効きます。
段階2「選ばれる」:ホームページで直す5か所
見られているのに体験の申込が来ない教室のホームページは、たいてい次の5つのどれかが抜けています。
- 最初の画面に「誰のための教室か」がない:「〇〇市の、4歳から大人までのピアノ教室」と一文で。「音楽のよろこびを」だけでは伝わりません
- 月謝が書いていない:「お問い合わせください」は、書いていないのと同じです。金額を隠すと、比較の土俵から外れます。教室の料金ページの書き方
- 先生の顔と言葉がない:教室選びの最後は「この先生に任せられるか」です。スマホで撮った自然な写真と、なぜ教えているかの短い文章
- 生徒・保護者の声がない:1〜2行で、具体的な変化が書かれた声。「発表会で最後まで弾けた」「英検3級に受かった」
- 体験申込のボタンが一番下にしかない:最初の画面と、各項目の終わりに置く。申込の手段は1つ(LINEかフォーム)に絞る
5つの詳しい直し方は、体験レッスンの申し込みが来ない教室HPの共通点と信頼される教室ホームページの5つの法則にあります。
段階3「続く」:体験から入会、退会を減らす
体験には来るのに入会しない。ここは、レッスンの中身ではなく、体験の前後の連絡で決まります。
- 体験の前日:LINEで「明日お待ちしています。持ち物は〇〇です」と一言。無断キャンセルが減ります
- 体験の当日:帰る前に、入会した場合の曜日と時間の候補を伝える。「検討します」で帰した人の多くは、そのまま連絡が途絶えます
- 体験の翌日:24時間以内に、お礼と「気になったことはありませんか」の一言。売り込みではなく、質問を受ける形で
体験後の細かい流れは、体験レッスン後に入会されない先生が見落としている3つのポイントにまとめています。
入会後は、退会を減らすことが最大の集客です。生徒10人の教室で月1人が辞めると、毎月1人入れて、やっと現状維持です。発表会の翌週の面談、月1回の短い連絡、上達を写真や動画で保護者に見せる。この3つで、退会は目に見えて減ります。発表会後の動きは発表会のあとに生徒が増える教室、増えない教室に書いています。
時期を味方にする
教室の入会には山があります。2〜3月(4月からの習い事を探す)と、9〜11月(夏休み明けの見直し)です。この時期の1か月前までに、マップとホームページを整えておく。山の最中に慌てて直しても、間に合いません。春の生徒募集と秋の生徒募集に、それぞれの時期にやることを書いています。
やらなくていいこと
- 月謝の値下げ:安さで来た生徒は、安い教室が現れると移ります。値下げより、月謝を「見える」ようにするほうが効きます。個人教室が安売りせずに生徒を集める方法
- 毎日のSNS投稿:週1本で十分です。時間はマップと口コミに回してください
- 大量のチラシ:地域に教室があることを知らせる効果はありますが、チラシを見た人は結局マップとホームページで確かめます。受け皿が整っていないうちに配ると、無駄になります
- 有料広告:段階2と3が整うまでは、お金を入れても穴から漏れます。整ってから、体験の申込がいくらで取れるかを見て判断してください
30日でやること
1週目:3つの数字を書き出す。Googleビジネスプロフィールを登録・整備し、写真を10枚入れる 2週目:ホームページの最初の画面に「〇〇市の△△教室」の一文と、体験申込ボタンを置く。月謝を載せる 3週目:通っている保護者3人に口コミをお願いする(QRコードをその場で見せる)。先生の写真と一言を載せる 4週目:体験の前日・当日・翌日の連絡を、LINEの定型文として作る。紹介の特典を決めて、面談で伝える
ここまでで、3つの段階の最低限が整います。あとは、月に1回数字を見て、細いところだけを直します。
よくある質問
Q. 開校したばかりで、口コミも実績もありません。
先生の経歴と、なぜ教室を開いたかを、顔写真と一緒に書いてください。最初の3人は、知人の紹介と「開校記念の体験無料」で集め、その3人に口コミをお願いする。実績は、そこから積み上がります。
Q. Instagramのフォロワーは多いのに、生徒が増えません。
フォロワーの多くは、通える範囲の外にいます。Instagramは既存の生徒との関係づくりに使い、新規はマップと検索で取る、と役割を分けてください。SNSとホームページの役割の違いに詳しく書いています。
Q. 全部やる時間がありません。何から人に頼めばいいですか?
Googleビジネスプロフィールの整備と、ホームページの5か所の修正は、一度きちんとやれば当面持ちます。ここを頼み、口コミのお願いと体験前後の連絡は先生自身でやる。この分担が、費用と効果のバランスがいちばん良いです。
まとめ
- 先月の3つの数字を見て、細いところを1つだけ決める
- 見つかる:マップ → 地域名で検索されるホームページ → 紹介 → SNSの順
- 選ばれる:誰のための教室か・月謝・先生の顔・生徒の声・申込ボタン
- 続く:体験の前日・当日・翌日の連絡。退会を減らす
- 値下げ、毎日の投稿、大量のチラシ、早すぎる広告はやらない
関連記事:なぜあなたの教室には生徒が来ないのか/習い事教室のMEO対策
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