COLUMN

体験レッスンの申し込みが来ない教室HPの共通点|11教室を見て分かったこと

2026-08-17
体験レッスンの申し込みが来ない教室HPの共通点|11教室を見て分かったこと

先日、埼玉県内の教室のホームページを11件、じっくり読み込む機会がありました。ピアノ、バレエ、ダンス、幼児教室、英会話、書道。規模も業種もばらばらです。

読んで分かったことがあります。申し込みが来ない教室に足りないのは、情報ではありませんでした。 どの教室も、必要なことはきちんと書いてありました。問題は、それがどこに置かれているかでした。

この記事では、11教室に共通していた5つの構造と、直す順番をお伝えします。写真を撮り直したり文章を書き直したりする前に、できることがかなりあります。

申し込む前に、たった3つしか見られていない

まず前提から。体験レッスンを申し込むかどうかを決める人が確かめているのは、突き詰めると3つだけです。

  • うちの子(自分)の年齢のクラスはあるか
  • 曜日と時間は都合が合うか
  • 通える場所か

この3つが揃って初めて「じゃあ、どんな先生だろう」と続きを読み始めます。逆に言えば、この3つが分からない時点で、そのページは閉じられます。 どれだけ良いことが書いてあっても、読まれる前に終わります。

共通していた5つの構造

1. 曜日・時間・対象年齢が、トップページにない

いちばん多かったのがこれです。クラス案内のページには丁寧に書いてあるのに、トップページには「3歳から大人まで」としか書かれていない。

見る側からすると、「自分の子が入れるクラスが、何曜日の何時にあるのか」を知るために、もう1ページ進まなければなりません。その1クリックで、かなりの人が離れます。

トップページに時間割の表を1つ置くだけで変わります。全部載せる必要はなく、代表的なクラスだけでも十分です。

2. 料金が「お問い合わせください」になっている

これも多くありました。気持ちは分かります。コースによって違うし、キャンペーンもある。正確に伝えたいからこそ、直接話したい。

ただ、聞かないと分からないというのは、それ自体が申し込まない理由になります。 「高かったら断りづらい」と思われた時点で、問い合わせは来ません。

正確な金額でなくて構いません。「月4回 5,500円〜」のような幅で十分です。実際、今回見た中で料金を明記していた教室は、そこだけ明らかに読みやすくなっていました。

3. 先生の顔と経歴が、ページの下のほうにある

教室選びは「誰に教わるか」で決まります。特に子どもを預ける場合はなおさらです。

それなのに、講師紹介がページの後半に置かれている教室がほとんどでした。カリキュラムや設備の説明が先に来て、人が最後に出てくる。順番が逆です。

今回いちばん印象に残ったのは、講師の経歴を丁寧に書いていた教室でした。「20歳でダンスに興味を持ち、22歳で教え始める」といった具体的な記述があると、それだけで人となりが伝わります。こういう文章こそ、前に出すべきです。

4. いちばん良い一文が、お知らせやブログの奥に埋もれている

これが5つの中で最ももったいない構造でした。

ある教室のお知らせ欄に、3〜4歳向けクラスを30分にしている理由として「集中力が保てるギリギリラインだから」と書かれていました。実際に小さな子を見ている人にしか書けない一文です。

別の教室では、発表会の曲について「今まで途中で諦めた子はいません」と書かれていました。これも、その教室の指導方針がひと言で伝わる強い言葉です。

どちらも、ブログ記事やお知らせの中にありました。 つまり、時間が経てば過去記事に流れて、誰の目にも触れなくなります。

こういう言葉は、教室紹介の本文に移して、常に見える場所に置いてください。一度書けば、ずっと効き続けます。

5. 未経験と経験者のクラスが、分かれていない

これは逆に、分けていた教室が印象的だったという話です。

多くの教室が「キッズクラス」とまとめている中で、ある教室は「未経験者向け」と「経験者向け」を明確に分けて案内していました。

初めて習わせる保護者がいちばん不安なのは、「うちの子だけできなくて浮かないか」です。 そこを分けて書いてあると、その不安が消えます。クラスを実際に分ける必要はなく、案内の書き方を変えるだけでも効果があります。

直す順番

費用がかからない順に並べます。上から順にやってください。

  1. トップページに時間割を置く(対象年齢・曜日・時間)
  2. 料金を幅で書く(「月4回 5,500円〜」で構いません)
  3. 講師紹介をページの前半に移す
  4. ブログやお知らせに埋もれている良い一文を、本文に移す
  5. 未経験か経験者かで、案内を分ける

1〜4は、書き足すのではなく移動させるだけです。文章はすでにあります。写真の撮り直しも、新しい原稿も要りません。

それでも変わらない場合に初めて、デザインや構成そのものを見直す段階に入ります。順番を逆にすると、お金をかけた割に成果が出ません。ホームページ全体の問題についてはホームページから問い合わせが来ない5つの原因と改善の順番もあわせてご覧ください。

情報が足りないのではなく、置き場所が違う

11教室を読んで、いちばん強く感じたのはこれです。

どの教室も、伝えるべきことはちゃんと書いていました。指導への考え方も、生徒への思いも、丁寧に言葉にされていました。足りていないのは情報ではなく、それが読まれる場所に置かれていないことでした。

自分の教室のページを、今日初めて見る保護者のつもりで開いてみてください。最初の画面で、年齢・曜日・場所が分かるでしょうか。先生の顔は見えるでしょうか。いちばん伝えたいことは、そこにあるでしょうか。

教室の魅力を作り直す必要はありません。並べ替えるだけで、届き方は変わります。


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