WordPressからCloudflareへ移行するには|3つの方法と、向いている移り方
倉林 駿(NEXT VALLEY 代表)公開 2026-10-22
目次
- この記事でわかること
- なぜ、WordPressから移行したほうがいいのか
- 移行すると、何が良くなるのか
- 1. 乗っ取りの入り口がなくなる
- 2. 更新作業がいらなくなる
- 3. サーバー代がかからない
- 4. 表示が速くなる
- 5. 一斉の停止に巻き込まれにくい
- 代わりに、できなくなること
- 「Cloudflareへ移行する」3つの方法
- 方法1:WordPressのまま、Cloudflareを前に置く
- 方法2:WordPressをやめて、PHPを使わないサイトにして、Cloudflare Pagesに置く
- 方法3:CloudflareのEmDash(エムダッシュ)に移る
- 3つの方法の比べ方
- 検索順位を落とさずに移るための注意点
- 自分でやるか、任せるか
- NEXT VALLEYの移行サポート
- まとめ
2026年10月21日、ホームページを動かす仕組み「PHP」に重大な脆弱性が見つかり、多くのサーバー会社が、予防のためにサイトを一時的に止めました。WordPressもPHPで動いているので、「この機会にWordPressをやめたい」「Cloudflareに移したほうがいいと聞いた」という声が増えています。
この記事では、なぜ移行したほうがいいのか、「WordPressからCloudflareへ移行する」と言われる3つの方法の違い、検索順位を落とさずに移るための注意点を、専門用語をできるだけ使わずにまとめます。
PHPの脆弱性そのものについては、PHPの重大な脆弱性とはにまとめています。
この記事でわかること
- なぜ、WordPressから移行したほうがいいのか
- 移行すると、何が良くなって、何ができなくなるのか
- 「Cloudflareへ移行する」3つの方法の違い
- 検索順位を落とさずに移るための注意点
なぜ、WordPressから移行したほうがいいのか
WordPressは、PHPという仕組みと、データベース(文章や設定をしまっておく場所)で動いています。便利な反面、安全に使い続けるには、次の4つをずっと最新にしておく必要があります。
- WordPress本体
- テーマ(見た目)
- プラグイン(追加の機能)
- PHP(サーバーの中の仕組み)
どれか1つでも古いままだと、そこが乗っ取りの入り口になることがあります。今回のPHPの件のように、急いで直さなければいけない日も、年に何度かやってきます。
ところが、小さなお店や教室のホームページは、「月に何回か、お知らせや料金を直すだけ」ということがほとんどです。ほとんど中身を変えないサイトのために、更新作業と乗っ取りの心配を抱え続けるのは、割に合いません。
そこで、WordPressをやめて、PHPもデータベースも使わない、ページそのものを置いておくだけの形(静的なサイト)にして、Cloudflare(クラウドフレア)に置く人が増えています。
移行すると、何が良くなるのか
1. 乗っ取りの入り口がなくなる
PHP・データベース・ログイン画面がなくなるので、今回のような脆弱性を狙われる入り口そのものがありません。
2. 更新作業がいらなくなる
WordPress本体・テーマ・プラグイン・PHPの更新がなくなります。「更新したらサイトが崩れた」ということもなくなります。
3. サーバー代がかからない
Cloudflareには、こうしたサイトを無料で置ける仕組み(Cloudflare Pages)があります。小さなお店や教室のサイトなら、無料の範囲で十分です。ドメイン代は、これまでどおりかかります。
4. 表示が速くなる
ページを世界中の配信の拠点から届けるので、スマホでもすぐに開きます。
5. 一斉の停止に巻き込まれにくい
今回のPHPの件では、多くのサーバー会社が、修正を当て終わるまでサイトを止めました。PHPを使っていないサイトは、PHPの修正を待つあいだ止める必要がありません。
代わりに、できなくなること
- WordPressの管理画面から、自分で文章を直すこと(直したいときは、制作会社に頼む形になります)
- ネットショップ・会員ページ・予約など、プラグインに頼っている仕組み(別のサービスにつなぐか、作り直しになります)
「Cloudflareへ移行する」3つの方法
「WordPress Cloudflare 移行」で調べると、実は意味の違う3つの方法が出てきます。
方法1:WordPressのまま、Cloudflareを前に置く
ドメインの設定を変えて、今のWordPressの前にCloudflareを置く方法です。表示が速くなり、攻撃を防ぐ設定も使えます。今回のPHPの脆弱性についても、Cloudflareは攻撃を防ぐ設定を、無料のプランも含めて自動で入れました。
ただし、WordPressとPHPはそのまま残るので、更新はこれまでどおり必要です。Cloudflareも、この設定はあくまで応急の守りで、PHPの更新はやはり必要だとしています。
方法2:WordPressをやめて、PHPを使わないサイトにして、Cloudflare Pagesに置く
今のデザインと文章を、PHPを使わない形に移して、Cloudflare Pagesで公開する方法です。上の「良くなる5つ」が、すべてこの方法の話です。
10ページ前後で、更新は月に数回という、小さなお店や教室のサイトにいちばん向いています。
方法3:CloudflareのEmDash(エムダッシュ)に移る
EmDashは、Cloudflareが作った新しいホームページ作成の仕組みで、2026年9月28日に正式版が出ました。WordPressの記事を取り込む道具もあり、管理画面で自分で更新できます。
ただ、WordPressのテーマやプラグインはそのまま使えず、作り直しが必要です。出たばかりの仕組みなので、今のところは詳しい人向けです。
3つの方法の比べ方
| 方法1 | 方法2 | 方法3 | |
|---|---|---|---|
| 中身 | 前に置く | PHPなしに | EmDash |
| PHPの心配 | 残る | なし | なし |
| 更新作業 | 必要 | ほぼなし | 必要 |
| サーバー代 | 今のまま | 0円※ | 場合による |
| 自分で更新 | できる | できない | できる |
| 向いている | 機能が多い | 小さなお店・教室 | 詳しい人 |
※方法2も、ドメイン代はこれまでどおりかかります。
検索順位を落とさずに移るための注意点
移行でいちばん怖いのは、検索での順位が落ちることです。次の6つを押さえておくと、落ちにくくなります。
- ページのアドレスを変えない:変えるときは、古いアドレスから新しいアドレスへ自動で案内する設定(転送)をする
- お問い合わせフォームを動くようにする:WordPressのフォームはPHPで動いているので、別の仕組みに置き換える
- メールを確かめる:今のサーバーでメール(info@〜など)を使っているなら、サーバーはすぐに解約しない。メールの移し先を先に決める
- 画像・PDFも移す:ページの中で使っているファイルを、取りこぼさない
- 計測を引き継ぐ:Googleアナリティクスの設定と、Search Consoleの登録をそのまま使えるようにする
- ドメインのつなぎ替えは最後に:仮のアドレスで仕上がりを確かめてから、本番のアドレスにつなぐ
自分でやるか、任せるか
方法2は、技術に慣れている方なら自分でもできます。ただ、上の6つのうち1つでも抜けると、フォームが動かない、メールが届かない、順位が落ちる、といったことが起きます。慣れていない方は、移行に慣れた制作会社に任せたほうが安心です。
NEXT VALLEYの移行サポート
NEXT VALLEYでは、WordPressのサイトを、今のデザインと文章のまま、PHPを使わないサイトに移して、Cloudflareで公開するお手伝いをしています。
- 移行だけ:30,000円(税抜)。10ページまで、11ページ目からは1ページにつき1,000円(税抜)
- 移したあとの更新も任せる:初期0円・月額8,980円(税込)。今のデザインのままでも、この機会に新しいデザインに作り直すこともできます
ページのアドレスを保つ設定、お問い合わせフォーム、ドメインのつなぎ替えまで含めて、こちらで行います。仕上がりを仮のアドレスで見ていただいてから公開します。
詳しくはWordPressからの移行サポートをご覧ください。
まとめ
- WordPressは、本体・テーマ・プラグイン・PHPの更新をずっと続ける必要があり、小さなお店や教室には割に合わないことが多い
- 「Cloudflareへ移行する」には3つの方法があり、小さなサイトには、PHPを使わないサイトにしてCloudflare Pagesに置く方法が向いている
- 移るときは、ページのアドレス・フォーム・メールの3つを特に気をつける
※ 2026年10月22日時点の情報です。出典:Cloudflare「php2shell の脆弱性への防御」、Cloudflare Pagesの変更履歴、webhosting.today「EmDash 1.0 is stable」。
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